チルチンびと 健康な暮らしOMの家づくり
チルチンびと 健康な暮らしOMの家づくり 別冊44 発売☆

2011年の東日本大震災から2年半。
自然災害は途切れることなく私たちを襲います。
避難した方々が学校や体育館で身を寄せ合う光景を目にするたびに、
断熱、気密、遮音といった、現代の住宅に求められる性能は、
住宅以外の施設にも必要であることを痛感します。
実際、宮城県亘理郡の山下中学校は、OMソーラーを採用し断熱性能にすぐれていることが、3.11直後に避難所として使われた際、大いに役立ちました。
今後も、いつ何が起きるかわからない状況です。
あらゆる建築は、住宅と同じく、人びとの生命と健康を守らなければなりません。

では「健康」とは何か。
国連の専門機関・WHO(世界保健機関)の憲章をあたると
「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」とあります。ただ単に病気にかからないだけでは、健康とはいえないのです。

OMソーラーの考案者である建築家・奥村昭雄さんが亡くなったのは2012年の暮れ。
小誌別冊42号『今こそOMソーラー』の刊行後、まもなくのことでした。
建築、家具、自然科学――さまざまな方面にアンテナを張る奥村さんが、
建築家や技術者の仲間とともに試行錯誤して生み出したのが、OMソーラーです。
太陽熱で温めた空気を床暖房に利用し、換気も行うという仕組みに結実させる。
これは、奥村さんの自然を科学する眼差しと、暮らしを見つめる心があったからこそ生まれたといってよいでしょう。
奥村昭雄さんは、84歳で亡くなるまで常に周囲の人びとを刺激し続けました。
建築の同志として、夫人として、昭雄さんを支えてきたまことさんは、
生活者の目線で建築を考える設計者として、83歳の今なお活動しています。
OMソーラーの究極の目的が、人びとの健康的な暮らしを支えることだとすれば、
本当の意味での健康を探すヒントは、奥村夫妻の生き方に隠されているのかもしれません。
      
本号では、奥村夫妻による、OMの精神を体現した住まいと暮らし、生き方を紹介します。また、自然を科学するお二人の姿勢に習い、住環境と健康の関係を科学的に見つめ直します。環境、快適性、デザインというOMソーラーが追い続けてきたテーマが、今「健康」というキーワードによって一つにつながるのです。
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